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片頭痛の間欠期症状へのケア-エムガルティ/レイボー

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第一三共主催 片頭痛診療の未来を考える会 がありました。今回は、横浜市立大学脳神経外科関係者中心に、仙台頭痛脳神経クリニック 院長の松森保彦先生をお迎えし、ご講演いただきました。(2025 5/15)

(清水先生)頭痛発作と頭痛発作の間にも、不調が続く場合があります。間欠期症状といわれる、だるさ、次の発作への不安、予定や約束がしづらい、まぶしい、疲れやすいなども、実は片頭痛の症状の一部なのです。 医師側が診療で注意しなければならない・あるいは患者さん側から積極的に相談すべき、話をしないとわからない症状です。発作重症度や回数が目立つので、間欠期症状が重症でも、全体の支障度が低く見積もられている可能性があります。 調査では、間欠期症状がない日は、すっきりしていることが多いです。

(松森先生)開業10年目となった仙台頭痛脳神経クリニックでは、80%が頭痛患者さんをみているとのことです。頭痛専門医のありかた:片頭痛支障度評価 頭痛367種類の鑑別 薬の変遷と使用など使命がある。頭痛発作の対応として、Stratified Care(層別ケア)が重要である。頭痛が重度であれば早期にトリプタン製剤やレイボーを使用する。エムガルティは2本うちが可能で、翌日から改善を実感できる速さが特徴である。片頭痛による日常生活の支障に関しては、頭痛発作時のみならず、間欠期症状(頭痛の裏側)の支障度への配慮が必要である。

会終了後に役割者で(右より、清水先生 松森先生 上野先生 小生)