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最新の脳神経外科WEBセミナー

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大塚製薬主催の最新の脳神経外科WEBセミナーがありました。今回は、演者・座長ともに、縁の深い先生方でした。横浜市立市民病院 脳血管内治療科 科長 増尾修先生から、「脳動脈瘤に対する血管内手術」を、国立病院機構 横浜医療センター 脳神経外科 主任部長 宮原宏輔先生から、「最新の脳神経外科治療」と題してご講演いただきました。私と、東戸塚脳神経外科クリニック 院長 中山敏先生と座長を務めさせていただきました。

(中山敏先生は、横須賀線お隣通しの駅前で脳神経外科クリニックをそれぞれで経営しておりますが、以前は高難度手術症例を2人で数多くこなしてきた戦友先輩です。)

増尾先生は、業界の方々は周知のとおり日本の脳血管内治療を牽引するオピニオンリーダーで、当院の近くにいてくれてとても心強いです。脳血管内治療は日進月歩の領域で、技術・Device・Evidenceが気づけば進歩しています。責任の重い立ち位置において、柔和にして融通の利く地域脳卒中のサポートをされており、いつも助けていただいております。以下のスライドのように(増尾先生提供)、脳動脈瘤の部位・形態などにより、多くの技法があります。私は開頭マイクロ手術中心でしたので、血管内のことは不勉強ではありますが、とても根気のいる作業と思います。

宮原宏輔先生は、私の医局の2個上の先輩で、国立病院 横浜医療センターという巨大な脳神経外科チームを長く支えてこられています。業界の方々は周知のとおり脳神経外科学レジェンドの藤津和彦先生と長く診療にあたられ、そのアクティビティを維持~さらに活性化して現在主任部長という要職にあたられています

国立病院横浜医療センター脳神経外科は、地域・市大同門からの信頼も厚い病院で、長期にわたり全国トップレベルの手術症例数を維持しています。脳の病気に対する治療法も多岐にわたり、開頭マイクロ手術*血管内治療*内視鏡手術*外視鏡手術とアプローチ技術の多様化も日進月歩です。それぞれで奥が深く、それぞれを習得した脳神経外科医が共同して治療にあたっていくことで、さらに安定安心の治療となります。以下2枚のスライド(宮原先生提供)は、私個人もいまだに燃えてしまう高難度症例の数々です。主として頭蓋底髄膜腫や聴神経腫瘍は初期症状は軽微なことも多く、眼科や耳鼻科などから紹介されるケースも多いです。宮原先生のような心技体の整った棟梁が、各サブスペシャリティーの脳神経外科医を統括して巨大病院の脳神経外科を牽引していくことがとても大切と感じますし、後輩の教育・育成も大きな課題だと考えます。

この記事の執筆者

院長 日暮 雅一 ひぐらし まさかず

院長日暮 雅一 ひぐらし まさかず

略歴

1999年 横浜市立大学医学部 卒業
横浜市内複数の基幹病院で修練
2005年 小田原市立病院 
脳神経外科主任医長
(2005年度 脳神経外科部長代行)
2009年 横浜市立大学大学院医学研究科
脳神経外科助教
(2011年度 脳神経外科教室医局長)
2012年 Australia Macquarie大学留学
医工連携学research fellow
2014年 新緑脳神経外科・
横浜サイバーナイフセンター医長
2016年 ほどがや脳神経外科クリニック開設
2019年 医療法人社団 正念 設立

資格

  • 医学博士(神経薬理学)
  • 日本脳神経外科学会専門医
  • 日本頭痛学会専門医/指導医
  • 日本脳卒中学会専門医/指導医
  • 日本認知症学会専門医/指導医
  • 認知症サポート医
  • 日本医師会認定産業医
  • 身体障害者福祉法15条指定医(肢体不自由 言語咀嚼)
  • 難病指定医
  • 自立支援指定医療機関(てんかん)

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