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脳卒中(急性脳血管症候群)

脳卒中の担当医

すべての医師が対応可能です

当院では、脳卒中専門医による脳卒中予防・手術に関する相談を行っております。

脳卒中とは

脳卒中とは、脳の血管の病気で、くも膜下出血や脳梗塞などがあります。寝たきりや認知症の原因の大きな部分を占めます。一旦発症すると、リハビリや介護などで、ご本人だけでなくご家族も、身体的・経済的に大きな負担を背負うことになります。予防と早期発見が特に重要で、生活習慣病の管理と、血管や脳の状態を症状のないうちにチェックしておくことが大切です。もし発症した場合、早期診断・介入が必要で、早期のリハビリと再発予防へつなげていきます。

急性脳血管症候群(ACVS)

まず、原因はなんであれ、以下のような症状が突然あったら、クリニックや病院に速やかに受診しましょう。

顔・腕・言葉に目とふらり(BE‐FAST)

今までは、一過性脳虚血発作TIAがよく使われていましたが、類似の症状でも原因は多岐にわたるため、下記のようなumbrella termができました。出血からTIA、TIAっぽいもの、梗塞もみられるものなどです。神奈川発で行う、今回のrevisionの最大の意義は、かかりつけ医目線でACVSを具体的に判定する基準を設け、啓発し、効果判定することです。

ACVSの概念:米国で脳梗塞、TIAの診断基準の議論が行われていたころに提唱された概念で、突発する vascular originの症状を呈するすべての患者に対する当座の診断名で、脳梗塞も脳出血も、非脳卒中も包含する(acute brain ischemia、acute brain hemorrhage、nonvascular diagnosis)umbrella termです。日本語にすれば「卒中疑い」とほぼ同義となります。この用語を用いる意義は、ACS(急性冠症候群、acute coronary syndrome)を初療段階の暫定診断名として取り入れて虚血性心疾患の救急医療を整備した歴史と同様、かかりつけ医が初療の主役となりうる脳血管障害の救急医療整備に役立つ点にあります。これまで概念として示されてきたACVSですが、神奈川脳神経科医会では、脳卒中を広く疑うことのできる、突然発症の病歴、神経機能障害の病歴の2つの問診をもとにACVSの暫定診断名を与えることを合意しました。


このような症状がありましたらご相談ください

  •  突然の頭痛・脱力・しびれ・めまいなど
  • 脳卒中になったことがある
  • 家族の中に脳卒中になった人がいる
  • 高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病を長く患っている人がいる
  • 喫煙習慣がある

脳卒中に関するよくある質問

脳卒中と脳梗塞の違いは何ですか?

「脳卒中」は脳の血管が詰まったり破れたりして、脳の一部が損傷を受ける病気の総称です。そのうち血管が詰まって起こるものを「脳梗塞」、血管が破れて出血するものを「脳出血」や「くも膜下出血」といいます。つまり脳梗塞は脳卒中の一種です。

脳卒中の原因は何ですか?

主な原因は動脈硬化です。高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、過度の飲酒、肥満、ストレスなどが血管を傷つけ、詰まりやすくしたり破れやすくしたりします。心臓の不整脈(心房細動)も脳卒中の大きなリスク要因です。

脳卒中の前兆(初期症状)は何ですか?

「ろれつが回らない」「片方の手足が動かしにくい」「視界が欠ける」「急に激しい頭痛がする」などが初期のサインです。これらの症状が一時的に出て治まる「一過性脳虚血発作(TIA)」も警告信号となります。早期受診が重要です。

脳卒中の後遺症はありますか?

はい、あります。脳の損傷を受けた部位によって、手足の麻痺、言葉の障害(失語症)、記憶障害、嚥下障害、感情のコントロールの難しさなどが残ることがあります。早期リハビリが回復の鍵になります。

脳卒中は治りますか?

完全に元の状態に戻ることは難しい場合もありますが、早期に治療を受けることで後遺症を最小限に抑えることができます。発症後のリハビリや生活習慣の改善によって、日常生活への復帰を目指すことが可能です。

脳卒中でやってはいけないことはありますか?

発症が疑われるときに無理に動いたり、自宅で様子を見たりするのは危険です。時間をおくと脳のダメージが広がるため、すぐに救急車を呼ぶことが大切です。また、再発予防のために自己判断で薬を中止するのも避けましょう。

脳卒中になりやすい人(特徴)はありますか?

高血圧、糖尿病、脂質異常症のある方や、喫煙、過度の飲酒、運動不足の方は脳卒中のリスクが高くなります。家族に脳卒中の既往がある場合も注意が必要です。生活習慣の見直しが予防に大きく関係します。

脳卒中になりやすい血液型はありますか?

血液型による明確な違いはありません。血液型よりも、血圧や血糖、コレステロール値、生活習慣のほうが脳卒中の発症に強く関わっています。血液型を気にするよりも、日々の健康管理を優先することが大切です。

脳卒中を放っておくとどうなりますか?

放置すると脳の障害が進行し、命に関わることもあります。助かった場合でも重い後遺症が残る可能性が高く、再発リスクも上がります。症状が軽くても早急な医療機関の受診が必要です。

この記事の執筆者

院長 日暮 雅一 ひぐらし まさかず

院長日暮 雅一 ひぐらし まさかず

略歴

1999年 横浜市立大学医学部 卒業
横浜市内複数の基幹病院で修練
2005年 小田原市立病院 
脳神経外科主任医長
(2005年度 脳神経外科部長代行)
2009年 横浜市立大学大学院医学研究科
脳神経外科助教
(2011年度 脳神経外科教室医局長)
2012年 Australia Macquarie大学留学
医工連携学research fellow
2014年 新緑脳神経外科・
横浜サイバーナイフセンター医長
2016年 ほどがや脳神経外科クリニック開設
2019年 医療法人社団 正念 設立

資格

  • 医学博士(神経薬理学)
  • 日本脳神経外科学会専門医
  • 日本頭痛学会専門医/指導医
  • 日本脳卒中学会専門医/指導医
  • 日本認知症学会専門医/指導医
  • 認知症サポート医
  • 日本医師会認定産業医
  • 身体障害者福祉法15条指定医(肢体不自由 言語咀嚼)
  • 難病指定医
  • 自立支援指定医療機関(てんかん)

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