TOPへTOPへ

ブログ

エムガルティ-在宅自己注のポイント

ブログ

Emgality Tean Care Conferenceがありました。診療の合間の昼セッションでしたが、楽しく勉強できました。講師は、富士通クリニックの五十嵐久佳先生と榮角愛看護師でした。

病院に相談にくる片頭痛患者さんの多くは、高頻度反復性片頭痛~慢性片頭痛という生活支障度の高い方が多くいらっしゃいます。従来予防薬で功を奏する場合も多くいらっしゃいますが、抗CGRP関連薬CGRPmAbsが必要になるケースも増えてきています。頭痛外来やCGRPmAbsも少しずつ普及してきており、当院でも連日注射をうつ診療が10%を超えてきています。また注射予防薬(CGRPAmAbsも含め)3か月単位で効果判定をすることが基本です。そこで、在宅自己注射で3本もちかえりができる方は移行することで、多くのメリットがあります。追加施注のタイミングを自己設定できる 所属保険者により付加給付で安く購入することができる 来院頻度を低減できるなどがあります。

一方で、自己注射に抵抗を感じる人も多いかと思います。しかし、学習と実行により、比較的簡単に学習できると学びました。自分で打つ場合は、皮下脂肪の多い腹部や大腿上面が適していると思います。希望者は、下のスライドのQRからの説明をみて(PCで拡大して携帯で読み込めます)、看護師と一緒にまずは院内で練習していくことで、すぐに学習できるものと考えます。エムガルティの自己注射デバイスは上のスライドのように簡便で特別なテクニックも必要ありません。

3回目までは当院で医療者が注射することが基本で、患者さん毎に継続が有効であると判断した場合、自己注射も選択となりますので、お気軽にご相談ください。

完全WEB講演にてscreen shotで記念撮影(五十嵐先生、いつもご指導あありがとうございます(^^♪)

この記事の執筆者

院長 日暮 雅一 ひぐらし まさかず

院長日暮 雅一 ひぐらし まさかず

略歴

1999年 横浜市立大学医学部 卒業
横浜市内複数の基幹病院で修練
2005年 小田原市立病院 
脳神経外科主任医長
(2005年度 脳神経外科部長代行)
2009年 横浜市立大学大学院医学研究科
脳神経外科助教
(2011年度 脳神経外科教室医局長)
2012年 Australia Macquarie大学留学
医工連携学research fellow
2014年 新緑脳神経外科・
横浜サイバーナイフセンター医長
2016年 ほどがや脳神経外科クリニック開設
2019年 医療法人社団 正念 設立

資格

  • 医学博士(神経薬理学)
  • 日本脳神経外科学会専門医
  • 日本頭痛学会専門医/指導医
  • 日本脳卒中学会専門医/指導医
  • 日本認知症学会専門医/指導医
  • 認知症サポート医
  • 日本医師会認定産業医
  • 身体障害者福祉法15条指定医(肢体不自由 言語咀嚼)
  • 難病指定医
  • 自立支援指定医療機関(てんかん)

詳しくはこちら