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Migraine WEB Forumーアジョビ

ブログ  / 頭痛

大塚製薬主催 Migraine WEB Forumがありました。川崎市・横浜市(青葉区・緑区・都筑区)中心の先生方が集まり、情報交換をしました。

前半は、神奈川北部の頭痛名手が集まる中、僭越ながら40分の特別講演を担当させていただきました。「フレマネズマブをどのように使うべきか」という発表の前半は、です。一般的な、片頭痛の原因・疫学・生活支障度への影響・労働生産性低下への影響をお話しました。

(下スライド)簡単に申し上げると、いわゆる頭痛もちとして市販薬で恒常性を維持していたところ、各種増悪因子により、慢性化に至ります。この段階では、日常生活を普通に送ることが難しくなり、休職退職・休学⇒通信性・休日のイベント(ex ディズニーランド)が億劫になります。

後半は、

をお示しいたしました。

(下スライド)当院に頭痛で受診され、片頭痛の診断がついたかたはおおよそ8000人いらっしゃいます。従来予防薬で落ち着いている方も多くいらっしゃいますが、状態が悪化している場合、それが慢性片頭痛や高頻度反復性片頭痛であった場合、アジョビはじめCGRP薬が適応となります。

会のディスカッションパートでは、3人の頭痛治療家から、各医院紹介からはじまりました。北薗先生は、川崎市立川崎病院での、完全予約制の頭痛外来についてご紹介がありました。北薗先生ほか、先日別会であった布施先生など頭痛専門医3人体制という強靭な頭痛診療体制と感じました。宮前平脳神経外科クリニックの上野龍先生からは、開業1年にして1100人の片頭痛患者および36名のCGRP処方という勢いのある立ち上げを伺いました。さいた脳神経・糖尿病クリニックの板谷先生からは、最近はじめた片頭痛へのとりくみや抗CGRP製剤の使用経験についてお話がありました。

ディスカッションテーマ①「抗CGRP製剤はいつまでつづけるべきか」:1-1.5年継続できれば オフ前に予防薬でリバウンドをカバーする などありました。私見ではEMやsuper responderは、より早期に離脱可能と思うこともありますが、地固め期間を設けて最低6か月推奨というところでしょうか。中断事由で多い経済的問題に関しては、CGRP薬の恩恵があれば経済的に余裕が生まれることが多いため、不要であったか短慮であったか悩むところです。

ディスカッションテーマ②「インフォームドコンセントのコツ」:苦しむ患者の理解を家族に促す 余暇の障害の改善 日割計算で400円の支出にとどまる などありました。

最後に、記念撮影。左より、北薗先生 ひぐらし 板谷先生 上野先生 平元先生 平井先生 原先生(^^♪

平井先生は、小生の弟、憲道(慈恵医大小児科)同期であることを今回知りました(は行で隣同士)。来年5月に弟が武蔵小杉で開業する後も、日暮兄弟ともども本会の先生方にはお世話になりたいと思います(__)。※Duo Band 憲雅 (B, Pf)

この記事の執筆者

院長 日暮 雅一 ひぐらし まさかず

院長日暮 雅一 ひぐらし まさかず

略歴

1999年 横浜市立大学医学部 卒業
横浜市内複数の基幹病院で修練
2005年 小田原市立病院 
脳神経外科主任医長
(2005年度 脳神経外科部長代行)
2009年 横浜市立大学大学院医学研究科
脳神経外科助教
(2011年度 脳神経外科教室医局長)
2012年 Australia Macquarie大学留学
医工連携学research fellow
2014年 新緑脳神経外科・
横浜サイバーナイフセンター医長
2016年 ほどがや脳神経外科クリニック開設
2019年 医療法人社団 正念 設立

資格

  • 医学博士(神経薬理学)
  • 日本脳神経外科学会専門医
  • 日本頭痛学会専門医/指導医
  • 日本脳卒中学会専門医/指導医
  • 日本認知症学会専門医/指導医
  • 認知症サポート医
  • 日本医師会認定産業医
  • 身体障害者福祉法15条指定医(肢体不自由 言語咀嚼)
  • 難病指定医
  • 自立支援指定医療機関(てんかん)

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