アルツハイマー型認知症の診断と治療の最前線-アリドネパッチ
第43回NPネットワーク研究会がありました。興和株式会社後援いただき、アリドネパッチについて語り合いました。特別講演には、金沢大学医薬保険研究域医学系 脳神経内科学教授 小野賢二郎先生に、認知症学を幅広くご教授賜りました。
・2012年時点で予測されていた認知症+MCI 860万人と言われておりました。しかし、近年の疫学研究では、2040年は5人に1人ではなく、下方修正され7人に1 人と見積もられています。この有病率は低下は、2012年以降の禁煙励行・生活習慣病改善などの予防実行が功を奏しているものとのことです。
認知機能低下や認知症のリスクを低減するための12項目(WHO2019)
1 身体活動:運動介入で海馬が増加する
2 禁煙
3 栄養
4 適正飲酒
5 認知機能
6 社会活動:人との交流が低いと相関して海馬の萎縮が強い
7 体重
8 高血圧
9 糖尿病
10 脂質異常症
11 うつ病
12 難聴
※上記12項目に介入して生活スタイルをつくることで認知症の予防確率が高くなります
石川健康長寿プロジェクト:七尾市中島地区の住民を対象
震災が認知機能に与えた影響を調査した結果として、自宅被害の大きい高齢者はもの忘れの自覚が増加した
軽度認知障害のある人は座位時間の増加がもの忘れの自覚と関連した
2002年UCLAにて初めてアミロイドβを画像化するPETトレーサーを開発された
アミロイドβは 40 42がある:1割の42が神経障害に影響する
髄液検査によるリン酸化tau上昇にてアルツハイマー病の診断が可能
ATN(アミロイド(A),タウ(T),神経変性(N))分類が社会実装されると、認知症の鑑別診断 アルツハイマー病の進行過程の研究がすすむ
アリドネパッチを早期から併用することで、抗Abと併用するケースもある
アリドネは薬物血中濃度上昇が早い 早期からの開始が有効
疾患修飾療法 レカネマブ(オリゴマー プロトフィブリル) ドナネマブ(オリゴマー 老人班(アミロイドβプラーク))
小野先生研究:レカネマブがAβプロトフィブリルに多数のレカネマブが取り囲むように結合する様子を動画で捉えることに成功
・ネプリライシン インスリン分解酵素による アミロイド分解の活用も 今後の治療可能性がある後席でも、小野教授を囲んで認知症領域の情報交換をしました。