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アジョビ発売4周年記念講演会

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大塚製薬主催、アジョビ発売4周年記念講演会 in Yokohamaがありました。今回は、慶應義塾大学医学部内科(神経)専任講師 滝沢翼先生を招聘し、ご講演賜りました。横浜中心とした、多くの脳神経関係のクリニックや病院部長が現地参加くださいました。 滝沢先生の頭痛外来では、問診表を4枚用意しており、一般的な対面問診・診察と併せて以下のような特徴を詳細に確認しているとのことです。 
問診:鎮痛薬未使用時の頭痛持続時間・部位・side locked(片側固定か両側におこりうるか)・予兆(肩こり、生あくび、食欲増進)・
前兆(閃輝暗点95%、感覚性35%、脳幹性は少ない)・過敏症状(42%にみられる:目、耳、臭)・CAS10-30%(流涙、耳閉、浮腫、発汗)・誘発因子(月経、ストレスからの解放、睡眠不足過剰)・既往歴・家族歴
・フィリピン海などの台風と頭痛の関係は、遠隔なので予期不安かもしれない?
治療:トリプタンの効果判定は1-2時間は待ちましょう 効無効の判定は3回は試して判断しましょう 
・CGRPは早期使用を検討
・iHEAD 国際頭痛学会 若手による誘発因子と予兆の関係に関する研究。オーバーラップしている要素がある
・国際頭痛学会ポジションステートメントの治療目標月4日未満の頭痛日数
・片頭痛の随伴症状や間欠期症状は、アジョビで50%軽減される
メンタルの改善にも期待:CGRP製剤により抑うつ不安要素が低減し、メンタル薬の減薬につながるケースもあることが報告されている(UNITE試験) 続いて、東戸塚脳神経外科クリニック 副院長 清水信行先生(座長 のげ内科・脳神経内科クリニック 渡邊耕介院長)より、ご講演いただきました。
脳神経外科の視点で、器質性頭痛から→機能性頭痛もの姿勢へを心がけている(
Migraine freedomを目指して) 
間欠期症状:予期不安 スティグマ 過敏症 抑うつ に配慮
これらは各種スケールで客観的に確認:CGRPは、HIT MIBS高値だと効果がある。特にMIBS4高値は効果がある 
CGRP製剤のLate responderが存在するので、最低12か月は続ける 
アジョビwearing offしにくい最後に、横浜の頭痛外来の草分けである、たぐち脳神経クリニック 院長 田口博基先生座長のもと、地域の脳神経クリニックの現状報告として、鎌倉脳神経MRIクリニック 院長 根本哲宏先生 および、さくら脳神経クリニック 院長 小池和成先生よりCGRP製剤の患者さん満足度の報告をいただきました。
根本先生の経験したアジョビ患者評価:仕事も評価され昇進、海外旅行もいけた、1週間で楽になった、雨降ったのに大丈夫だった、あたりまえであきらめていたが今は頭痛はまったくない など
小池和成の経験したアジョビ評価:アジョビは間が合いての間欠投与でも1本から再開可能 3本打も通院回数が減って楽、親子間で効果がある(親に聞いたブランドは子供の増悪時にも聞く可能性が高い)、すっきりした日が何日あった?と問うことによりグレーゾーンな日を拾い上げる 
総括を、金沢区のこじま脳神経外科・内科クリニック 院長 小嶋康弘先生 まとめていただきました。

懇親会に最後に残った役割者や頭痛診療に熱心な先生方と。対面による意見交換は多く勉強できます(^_-)-☆