アルツハイマー病/早期に介入してより改善をめざす-ケサンラ
日本イーライリリー株式会社主催のアルツハイマーカンファレンスがありました。今回の役割者3人ともに脳卒中医でもあり、自己都合を排し、いつでも最優先で患者にあたることがあたりまえと考えています。同様の熱量で認知症患者さんに対応していきたいと思っています。
対象となる患者さんは、年齢相応~MCI~軽度アルツハイマー病の段階であり、その他の要因によらない、MRIが撮影可能・脳出血がない・・・などの除外規定に該当しない方々です。「物忘れ」でアミロイドPETという検査をすると30%のひとは陰性で、治療対象ではなく、経過も緩徐であることが多いです。
・段階的にケサンラの投与容量を漸増することで、脳にむくみが出るAREA-Eという副作用が減り、認知機能改善する効果もより高まる(Trailblazer-ALZ 6)
・ApoE4遺伝子を保有している方がより効果が高い
・治療開始1.5年で終了であるが、治療目的が達成された場合1年で終了
・日本人は早期にアミロイド消失がより早く達成できる可能性がある
・早期開始によりARIAの減少効果と副作用も少ないこと(Trailblazer-ALZ 2)
・治療後アミロイド消失してから、アミロイドの最貯留していくが、3年で24.1センチロイド以下をキープしている
(内容難しいと思うので読者の皆様に簡単に)
アルツハイマー病はアミロイドβというのが脳の細胞外に蓄積して、細胞内のタウという細胞メンテをしているタンパクにリン酸をたくさんつけて動かなくして細胞をやっつけてしまいうという、病気です。似たような症状をだす高齢者タウオパチーというものがあり、あわせてアルツハイマー型認知症とくくられていいます。ケサンラ(リリー社)は、このアミロイドが溜まっている場合に、1か月に1回点滴投与して、アミロイドを消す薬です。やや値が高いのと、1年は月1で点滴で通わなければなりません。トレイルブレイザー試験というのはケサンラの安全性やより効果的な方法を模索している臨床試験で、使い方により差がでることがわかっています。※レケンビ(エーザイ)は、レケンビがアミロイドの塊に作用するのにくらべ、ケサンラはその前段階のプロトフィブリルに作用失活させる点で異なります。
適応症例の選定はとても経験のいることですが、早期診断・早期治療により予後が大きく改善します。しゃべる絵本というツールがリリー社からでており、動画で情報を理解するのに効果的です。希望者は当院担当におっしゃってください。

