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保土ヶ谷区多職種連携全体会2018/3

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保土ヶ谷区の多職種連携全大会がありました。医師会・区役所・地域包括支援センターが中心となって定期的に開かれます。今回は、高齢者と自動車運転について保土ヶ谷警察署からの連絡とともに、「認知症と運転」についてお話しさせていただきました。また、初期集中支援チームについて、東川島診療所から報告があり、その後グループワークが行われました。

認知症の初期には、自動車運転に際しどのような危険な要素があるか報告しました。「注意力の低下」は多くの脳疾患でみられ、認知症でも初期から出現するため、運転に支障を来たします。「情緒不安定」もしばしば認められ、順調に運転できてもとっさの環境変化で動揺し、危険行為につながる場合があります。「目的地の失念と迷子」「空間失認や空間の歪み」も運転精度を低下させます。

認知症と診断された場合や、治療を開始された場合は、医師・ケア・家族など関わる人々から、「自主返納」へ導いてあげることが重要です。これには、当人の性格やその時点での運転の必要性や想いに配慮し、家族構成や住まいの立地なども勘案しながら、「返納後の対応策」とともに導くことが必要でしょう。MCIや初期アルツハイマー、レビー小体型認知症の場合は、納得が得られる場合もありますので、焦らずにしっかり説明を繰り返していくことが大切です。

この記事の執筆者

院長 日暮 雅一 ひぐらし まさかず

院長日暮 雅一 ひぐらし まさかず

略歴

1999年 横浜市立大学医学部 卒業
横浜市内複数の基幹病院で修練
2005年 小田原市立病院 
脳神経外科主任医長
(2005年度 脳神経外科部長代行)
2009年 横浜市立大学大学院医学研究科
脳神経外科助教
(2011年度 脳神経外科教室医局長)
2012年 Australia Macquarie大学留学
医工連携学research fellow
2014年 新緑脳神経外科・
横浜サイバーナイフセンター医長
2016年 ほどがや脳神経外科クリニック開設
2019年 医療法人社団 正念 設立

資格

  • 医学博士(神経薬理学)
  • 日本脳神経外科学会専門医
  • 日本頭痛学会専門医/指導医
  • 日本脳卒中学会専門医/指導医
  • 日本認知症学会専門医/指導医
  • 認知症サポート医
  • 日本医師会認定産業医
  • 身体障害者福祉法15条指定医(肢体不自由 言語咀嚼)
  • 難病指定医
  • 自立支援指定医療機関(てんかん)

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