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近況報告ー産業医ー脳卒中と胃潰瘍の関係ー

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晩夏はコロナが何となく落ち着きつつある状況ですが、残暑が続き熱中症には配慮が必要な日々が続いております。熱中症は細胞内脱水をひきおこし、慢性的にじりじりと自律神経の失調を誘発します。失神・せん妄はわかりやすい氷山の一角ですが、片頭痛・閃輝暗点・てんかんや痙攣性疾患の増悪・めまいなどの自律神経失調症の不定主訴は多岐にわたります。水・熱の管理の重要性を外来ではアドバイスしています。

医療関係者の集会は困難な日々が続いています。オンラインが主流となりつつあります。今回、横浜市立市民病院 脳血管内治療科 増尾修先生のオンライン講演の座長をさせていただきました。

新病院としてスタートした横浜市民病院は、当院からも近く、いつも迅速に急患を受け入れていただき助かっております。増尾先生グループは、治療適応も妥当で、治療技術も高く、最先端の血管内治療も早く反映できる立ち位置にある印象です。今回は、脳卒中のもらい事故でよくある胃潰瘍(クッシング潰瘍やアスピリン潰瘍)の予防につきご講演いただきました。

その前、本日午後は、市大センター病院高度救命センターの川崎先生が当院代診をしていただいておりましたので、なかなか聞けない産業医の研修にも行ってまいりました。長時間労働や高ストレスは、産業医の中ではここ数年のトピックスです。加えて直近の話題としては、コロナによる在宅勤務者の病気・雇用関連に関するトラブルに関しても産業医は関わらなければならないことを認識させていただきました。コロナ労災の話では、今のところ全国で約1000人の申し出があり、多くは医療関係者のようでした。在宅勤務による運動不足や社交不足・家族内距離感の緊密化などによるメンタルヘルスのトラブルが増えており、産業医としても、当院診療においても、それらに配慮してアドバイスしていく必要があると考えました。

この記事の執筆者

院長 日暮 雅一 ひぐらし まさかず

院長日暮 雅一 ひぐらし まさかず

略歴

1999年 横浜市立大学医学部 卒業
横浜市内複数の基幹病院で修練
2005年 小田原市立病院 
脳神経外科主任医長
(2005年度 脳神経外科部長代行)
2009年 横浜市立大学大学院医学研究科
脳神経外科助教
(2011年度 脳神経外科教室医局長)
2012年 Australia Macquarie大学留学
医工連携学research fellow
2014年 新緑脳神経外科・
横浜サイバーナイフセンター医長
2016年 ほどがや脳神経外科クリニック開設
2019年 医療法人社団 正念 設立

資格

  • 医学博士(神経薬理学)
  • 日本脳神経外科学会専門医
  • 日本頭痛学会専門医/指導医
  • 日本脳卒中学会専門医/指導医
  • 日本認知症学会専門医/指導医
  • 認知症サポート医
  • 日本医師会認定産業医
  • 身体障害者福祉法15条指定医(肢体不自由 言語咀嚼)
  • 難病指定医
  • 自立支援指定医療機関(てんかん)

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