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下垂体病変

下垂体病変とは

下垂体病変とは下垂体病変は、脳の下垂体に発生する異常で、多くはのう胞(ラトケ)ですが、腫瘍(下垂体腺腫)が原因のこともあり注意が必要です。下垂体はホルモンを分泌し、体の様々な機能を調節する重要な器官です。腫瘍の多くは良性ですが、ホルモン分泌の異常や周囲の脳構造への圧迫を引き起こし、視力障害、頭痛、ホルモンバランスの乱れを生じることがあります。症状は、腫瘍の種類や大きさ、分泌するホルモンによって異なります。気になることがありましたらまずは脳神経外科専門クリニックである当院までご相談ください。多くは、初発は無症候性であり、脳ドックやホルモン異常の精査で指摘されることが多いです。


下垂体病変の原因

下垂体病変の原因として、下記のようなものが挙げられます。

下垂体腺腫

下垂体腺腫は下垂体に発生する良性の腫瘍で、下垂体がホルモンを過剰に分泌することがあります。これにより、体内のホルモンバランスが乱れ、視力障害や頭痛、さまざまな内分泌症状を引き起こすことがあります。腺腫のサイズや成長速度に応じて、治療法が異なることがあります。無症候性の場合もあります。

頭蓋咽頭種

下垂体紅葉から間脳への漏斗部に発生する良性腫瘍。全的できれば問題ないですが、残存があるとしつこく再発し、神経障害を引き起こします。早期発見早期治療が重要で、初期治療にうまくいかなかった場合は、その専門医に相談することで予後の改善が得られます。

その他の下垂体外の腫瘍

下垂体外の腫瘍が下垂体に転移したり、周囲の組織から侵入することがあります。脳の他の部分や体の他の部位からの腫瘍が含まれることがあり、下垂体の機能や構造に影響を与え、さまざまな症状を引き起こす可能性があります。海綿状脈動の髄膜種や神経鞘腫など、また転移性脳腫瘍が該当します。

遺伝的要因

一部の下垂体病変は遺伝的な要因によって引き起こされることがあります。例えば、多発性内分泌腫瘍症(MEN)などの遺伝子異常が関与しており、これにより下垂体腺腫やその他の内分泌腫瘍が発生することがあります。遺伝的リスクがある場合は、定期的な検査と早期発見が重要です。

感染や炎症

脳炎や結核などの感染症が下垂体に影響を与え、炎症を引き起こすことがあります。このような感染や炎症は、下垂体の機能に障害を及ぼし、ホルモン分泌の異常やその他の症状を引き起こすことがあります。適切な治療が必要です。

外傷

脳に対する外的な衝撃や外傷が下垂体に影響を与えることがあります。外傷により、下垂体が損傷を受けたり、周囲の構造に圧迫をかけることがあり、これが下垂体の機能障害を引き起こす可能性があります。


下垂体病変の症状

下垂体病変がある場合、下記のような症状が見られます。気になる症状がありましたら、当院までご相談ください。

  • 視界がぼやける(目がぼやける)
  • 頭がひどく痛む(頭痛が頻繁に起きる)
  • 体重が急に増えた/減った
  • 疲れやすい
  • 手足がむくむ
  • 肌が乾燥する
  • 生理(月経)が乱れる
  • 性欲の変化がある
  • 急に気分が変わる

など


下垂体病変の検査

下垂体病変の検査下垂体病変の検査は、病変の種類や影響を特定するために重要です。まず、血液検査を行い、ホルモンレベルの異常を確認します。また、MRI検査やCT検査も下垂体の構造的な異常や腫瘍の有無を確認するために有用です。特に、MRI検査では腫瘍の位置や大きさを確認するために有効です。当院でもMRI検査に対応しています。気になる症状がありましたらご相談ください。


下垂体病変の治療

下垂体病変の治療は、病変の種類や大きさ、症状により異なります。薬物療法を行うこともありますが、腫瘍が大きい場合やホルモン分泌の程度により手術が必要となります。手術が必要な場合には、連携する医療機関をご紹介いたします。


下垂体病変に関する
よくある質問

下垂体腺腫に特有の顔つきはありますか?

下垂体腺腫のうち、特にホルモンを過剰に分泌するタイプでは、顔つきや体つきに特徴が現れることがあります。たとえば、成長ホルモンを過剰に分泌する先端巨大症では、顔の骨格がしっかりして額や顎、鼻が大きくなり、唇や舌も厚くなるため、顔全体がゴツゴツした印象になります。
また、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を過剰に分泌するクッシング病では、顔が丸くむくんだように見える満月用顔貌になることが特徴です。
なお、ホルモンを分泌しないタイプでは、このような顔つきの変化は見られません。

下垂体腺腫を放っておくとどうなりますか?

下垂体腺腫を放っておくと、腫瘍が大きくなり視神経を圧迫して視野が欠けたり、視力が低下することがあります。また、腫瘍の性質によりホルモンの分泌異常が進み、月経異常や不妊、体重増加、手足の肥大、高血圧、糖尿病などの症状が現れます。
さらに、腫瘍が大きくなると正常な下垂体の働きが圧迫され、下肢体位能低下症を引き起こすこともあります。
下垂体腺腫は放置することで視神経や内分泌に取り返しのつかない状態を起こすこともありますので、早めに医療機関までご相談いただくことを推奨します。

下垂体腺腫と下垂体腫瘍の違いは何ですか?

下垂体腺腫は、下垂体にできる良性の腫瘍のことで。下垂体腫瘍の中で最も多いものになります。
下垂体腺腫は、下垂体にできるすべての腫瘍の総称であり、下垂体腺腫の他に、悪性腫瘍や転移性腫瘍、ラトケ嚢胞なども含みます。
つまり、下垂体腺腫は下垂体腫瘍の一部であり、ほとんどが良性でゆっくり成長することが特徴です。

下垂体機能が低下するとどうなりますか?

下垂体は体内のホルモン分泌をコントロールする司令塔のような役割を持っています。そのため、下垂体の機能が低下することで全身のさまざまな臓器に影響を及ぼします。
たとえば、甲状腺刺激ホルモンの分泌が低下すると倦怠感や寒がり、体重増加といった症状を引き起こし、副腎皮質刺激ホルモンの分泌が低下すると血圧低下や食欲不振、だるさを引き起こします。さらに、性腺刺激ホルモンの分泌が低下すると、月経が止まる、性欲の低下、不妊といった症状が起こり、成長ホルモンの分泌が低下することで筋肉低下や脂肪の蓄積が進み、重度の場合は命に関わる副腎不全といった状態に陥ります。

下垂体が大きくなるとどんな症状が出ますか?

下垂体が腫瘍などで大きくなることで、周囲の神経や組織を圧迫するため、以下のような症状が現れます。

  • 視野の一部が欠ける(特に左右の外側)
  • 視力低下
  • 頭痛(特に額の奥や眼の奥)
  • ホルモンの過剰または不足による体調変化(体重増加や月経異常、むくみ、だるさなど)

腫瘍の大きさやホルモン分泌のタイプにより症状は異なりますが、視覚症状やホルモン異常が生じた場合は、早期にMRI検査や内分泌検査が必要となります。当院では、最短即日にてMRI検査を行っていただけます。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の執筆者

院長 日暮 雅一 ひぐらし まさかず

院長日暮 雅一 ひぐらし まさかず

略歴

1999年 横浜市立大学医学部 卒業
横浜市内複数の基幹病院で修練
2005年 小田原市立病院 
脳神経外科主任医長
(2005年度 脳神経外科部長代行)
2009年 横浜市立大学大学院医学研究科
脳神経外科助教
(2011年度 脳神経外科教室医局長)
2012年 Australia Macquarie大学留学
医工連携学research fellow
2014年 新緑脳神経外科・
横浜サイバーナイフセンター医長
2016年 ほどがや脳神経外科クリニック開設
2019年 医療法人社団 正念 設立

資格

  • 医学博士(神経薬理学)
  • 日本脳神経外科学会専門医
  • 日本頭痛学会専門医/指導医
  • 日本脳卒中学会専門医/指導医
  • 日本認知症学会専門医/指導医
  • 認知症サポート医
  • 日本医師会認定産業医
  • 身体障害者福祉法15条指定医(肢体不自由 言語咀嚼)
  • 難病指定医
  • 自立支援指定医療機関(てんかん)

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